音楽は映画をより盛り上げてくれる!
鮫が迫り来るシーンでは緊張感のある曲、仲間が銃弾に倒れたらスローモーションと共に悲しい雰囲気の曲、ダースベイダーには彼専用のテーマ曲が作られたり、音楽はシーンをより盛り上げてくれます。
「ターミネーターのテーマ曲」「スターウォーズのテーマ曲」「ロッキーのテーマ曲」など誰もが一度は耳にした事のある曲、これらはその映画の為に作られた曲でもあります。
その作品が製作される以前には存在しなかった曲ですね。
デデン デンデデン このテーマ曲を聴くとシュワちゃんが出てきます |
一方、既存の楽曲が作品内に使われることもよ〜くあります!
代表的なものとして映画「スタンド・バイ・ミー」。
ベン・E・キングによる同名曲が使われ、作品もヒット、楽曲もリバイバルヒットを成し遂げました!
テーマ曲のStand By Meは本作より数十年前に発表された曲なのです。 |
もう1つ例を挙げると、クエンティン・タランティーノ監督作品には、既存の曲がとても印象的に使われています。
「レザボア・ドッグス」(1992)で流れるジョージ・ベイカーの「Little Green Bag」(1969)、「パルプ・フィクション」で使われたディック・デイル&デルトーンズの「ミザルー」、ベンチャーズ「サーフライダー」(1962)など聴く事が出来ます。
映画を見ていて知ってる曲が流れると何だかニヤッと嬉しくなるのは私だけでしょうか?
その後の映画に影響与えまくりな作品! 皆大好きヴィンセントとミアのダンスシーンも必見! |
馴染みある楽曲が、意外な映画に使われています!
さらっと会話中に出て来たり、じっくり聴かせたりと、鑑賞中「おおっ」となってしまうシーン。
皆さんも観た事ある作品(たぶん)、これを機会にもう一度見直したくなるはずです!!
僕が弾いた曲から選んだので、動画・リンク記事も是非お楽しみください!
Over the Rainbow / 虹の彼方に (1939)
映画「オズの魔法使い」から生まれた超有名曲。
ポップス、ジャズ、クラシックなど様々なジャンルによってカバーさており、今や映画のテーマ曲を越え、誰もが知るスタンダードナンバーとなりました。
「オズの魔法使い」で使われた曲として紹介するのもいいのですが、ここはあえて別の映画での使用シーンをご紹介!
この曲が流れる映画はこちら!!
作品 フェイス/オフ(1997)
監督 ジョン・ウー 出演 ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ
このシーンで聴ける!
物語中盤 トラボルタ警察部隊vsニコラス悪組織 アジト襲撃シーン
「フェイス/オフ」でも使われているのはご存知ですか?
ジョントラボルタ・ニコラスケイジのW主演のアクション映画。
個人的に大好きな映画。
2丁拳銃、向かい合う男達、そして白いハト。
ジョンウーのお約束の演出も堪能できる傑作映画です!
男臭いこの映画のどこで「オーバー・ザ・レインボウ」が流れているのか
?
物語中盤、トラボルタがケイジのアジトへ襲撃へ行くシーン。これでもかというぐらいの銃撃が繰り広げられる場面。
このシーンで敵側の女性が自分の息子にヘッドホンをかけるシーンが登場します。
銃声が怖くないよう音楽を再生するのですが、そこで流れるのが「オーバー・ザ・レインボウ」なのです。
激しい銃撃シーンと一緒に流れる「オーバーザレインボウ」
映像と間逆の印象を与える音楽、お約束のスローモーション、「フェイス/オフ」での名シーンの一つです!
だけど、あんな危険な場所に子ども連れ込んじゃダメ!
【TAB譜有】ソロウクレレ "Over The Rainbow"を弾いてみよう!
オー・シャンゼリゼ / Joe Dassin(1969)
日本では、フランスの歌手ダニエル・ビダルさんのバージョンが人気を博しました。
越路吹雪さん、奇妙礼太郎さんなど数々のアーティストによってカバーされている楽曲。
YouTubeにもこの曲のカバーをアップしている人がたくさんいますね!
キャッチーなメロディと歌詞なので思わず弾きたくなる一曲です!
この曲が流れる映画はこちら!!
・作品 ダージリン急行(2007)
監督 ウェス・アンダーソン 出演 エイドリアン・ブロディ、オーウェン・ウィルソン、ジェイソン・シュワルツマン
・このシーンで聴ける!
エンディングの列車シーン(特にネタバレでもありません)
とある事で絶縁状態だった3兄弟が再会。
共にインドを旅する中、もう一度絆を深めようとするがトラブルだらけの道中へ…。
「グランド・ホテル・ブタペスト」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のウェス・アンダーソン監督作。
本作もお馴染みのシンメトリー構図を拝見できます!
作品の最後に使用されているのですが、舞台がインドなのになんでフランス・パリ-シャンゼリゼ通りの曲なの?
明確な答えは分かりませんが、この映画、本編が始まる前にプロローグ的な短編映画「ホテル・シュヴァリエ」が流れるのです。
本編にも登場する3兄弟の1人ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)とその恋人役としてナタリー・ポートマン。
舞台となる二人がいるホテルがフランスなんですね。
フランス(ホテル・シュヴァリエ)に始まり、フランス(オーシャンゼリゼ)に終わるってことなのでしょうか?
誰か教えて下さい…。
【ウクレレレッスン】譜面付き"オー シャンゼリゼ"を題材にコードチェンジのコツを解説。
Puff (The magic dragon) / Peter, Paul & Mary(1963)
ピーター・ポール&マリーの代表曲の1つ。
少年と魔法のドラゴン"パフ"。
この二人の交流を唄ったファンタジックな内容の歌詞ですが、実は戦争で離れ離れになった親子・反戦を唄ったものではないかとの説があります。
言われてみれば、そんな解釈も十分できてしまうなぁという歌詞。
皆さんぜひ一読ください。
学校で唄われたり、アニメ化もされたりと世代を超えて聴かれている曲となりました。
"Puff"が使われている映画ないかなぁと記憶をたどったり、調べたりでやっとのこと見つかりました。
この曲が流れる映画はこちら!!
作品 ミートザペアレンツ2(2004)
監督 ジェイ・ローチ 出演 ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ
このシーンで聴ける!
ベン・スティラーとロバート・デ・ニーロの車中シーン。
ベン・スティラー主演!
結婚を認めてもらうため彼女の両親の元へ!
しかしその父親(ロバート・デ・ニーロ)が超手強い相手。
気に入られようと奮闘する様子を描くコメディ映画!
…のシリーズ第2弾。
本作にはベン・スティラーの父役にダスティン・ホフマンが出ています!
10年近く昔に観た記憶があるけど、「パフ」なんて使用されてたかなぁと思いました。
ベン・スティラーとロバート・デ・ニーロの車中でのシーン。
カーステレオから流れて来たのが「パフ」でした!(クラクションの音が"Puff")
あぁ、このシーンあったなぁと、脳がすっきりした感じ。
作中では「この曲は薬物の隠語〜」みたいな会話があるのですが、これは"Puff (The magic dragon)"が発売された当初に噂された話し。
実際にピーター・ポール&マリーのメンバーは否定しております。ライブでもこの噂話をギャグにして話した映像がありました。
この記事を書いてる時もついつい映画を見直したくなっておりました。
特に「フェイス/オフ」は子どもの頃、VHS(ビデオテープ)で観て、その後もwowowや日曜洋画劇場で放送される度に観て、やがてDVDを買ったほど好きな作品です。
トラボルタさんは悪役が似合いますね。「ブロークンアロー」の悪キャラも最高です(こちらもジョン・ウー監督!)
同じ曲を聴いても人によって思い浮かぶものは違う。
この記事のように大好きな映画を思い出したり、特定の人が思い浮かべたり、青春時代を思い出したりと、曲とその人との背景が見えて興味深いですね!
「オーバー・ザ・レインボー」を聴いて「フェイス/オフ」を思い浮かべる人はかなり少ないと思いますが…。
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